「御弓神事」は、最近では毎年2月11日に執り行われます。淡河八幡神社の大鳥居に架けられた直径2mの的の中央に「鬼」の字を書いて黒く塗る「鬼封じの儀」があり、その後に奉納4人の射手が矢を放ち、悪霊を射抜き、五穀豊穣と厄災解除を祈願します。 淡河八幡神社は、鎌倉時代の頃に鶴ケ岡八幡宮の分社となり、その時に「御弓神事」も直伝され、今に続いています。その由緒の正しさと古格を保全しているとして、県の重要無形文化財に指定されています。
2010年のお弓神事は平成22年2月11日(木)に執り行われました。2011年についてはわかり次第ここでお知らせ致します。
淡河八幡神社の拝殿・弊殿は2009年に改築工事が行われ、新たに歴史を受け継ぎ続ける器として期待されています。
(淡河八幡神社へは、バス停「八幡前」から徒歩直ぐ)
3月 石峯寺「火渡りの行」
「火渡りの行」は毎年3月の最終日曜日に執り行われます。この日は、1年間の無病息災と家内安寧を願った大護摩法要が開催されます。 法要終了後に悪疫消除、心願成就を祈念した「火渡りの行」が行われます。「火渡りの行」には、修験者だけでなく、修験者の方の指導を受けて一般参拝者の方も参加できます。
(石峯寺へは、県道三木三田線「好徳小前」交差点から車で北西へ約10分)
4月 栗島神社「浦安の舞」
野瀬・粟島神社は、歴史ある神社で、古くから病気平癒、良縁・安産等、夫人に関係深い事項に霊験があるといわれています。毎年、4月3日と9月13日の2回、例大祭が行われます。当日は、地区の女性により市重要無形文化財に指定された「浦安の舞」が奉納されるほか、野瀬婦人会による甘酒の接待もあります。
(粟島神社へは、バス停「粟島前」から北西徒歩約10分)
5月 歳田神社「御田祭」
本町地区にある歳田神社は、奈良時代に建立されたとの伝承がある古くから神社です。毎年5月3日には「御田祭(おんたまつり)」が執り行われます。境内の中で、四方に笹竹を立て、しめ縄を張った5坪ほどを臨時の田、「斎田」と見なします。「斎田」の中央には砂を山型に盛り、その上に塩の入った土器が置かれます。砂山をくずし、塩で清めた後、早乙女役の子供たちが、苗に見なした御幣がついた榊を「斎田」に植えていきます。 「斎田」に植えられた榊を氏子たちが引き抜き、持ち帰ります。この榊を水口にさしておくと、五穀豊穣になるといわれています。
(歳田神社へは、「道の駅・淡河」から北東へ徒歩約7~8分)
6月 お田植え式
約16年前より、淡河八幡神社宮司の発案で八幡神社に奉納される新米のお田植え式が、毎年6月11日に行われています。お田植式当日は、3人の早乙女が太鼓に合わせて、古くからある木枠の田植え道具を使い、豊作の願いを込め古代米・赤米の苗を丁寧に植えます。 収穫されたお米は、新嘗祭(ニイナメサイ)「11月23日八幡神社にお供えされます。
木枠の田植え道具
9月 厳島神社「獅子舞」
南僧尾(みなみそうお)地区の厳島神社に伝わる「獅子舞」は、中世に南僧尾村に居住していた能の一派「福王流」が奉納したもので、類例が少ない雄獅子として、市の重要無形文化財に指定されています。
毎年敬老の日の午後3時から、保存会のメンバーにより「獅子舞」が奉納されますが、5年前からは地域の小学生も舞に参加しています。「獅子舞」の最後には、1年間頭痛にならないよう、見学者は獅子に頭を噛んでもらいますが、泣き出す子供さんも出るなどの微笑ましい光景が見られます。
(厳島神社へは、「本町」交差点から国道428号で北へ、途中僧尾橋手前を右折して車で2~3分)
10月 淡河八幡祭り・秋季大祭
昔から俗に「淡河祭り」と称される大祭は、最近では毎年10月の第1日曜日に執り行われます。当番地区により神事が執行され後、古式の作法により、神輿と太鼓屋台が大勢の男手によって、境内を所狭しと練りかつがれます。
特に「御旅」と称される「神輿渡御」は、天狗の面を着けた猿田彦を先頭に、盛大な行列が御旅所である天満神社へ遷座します。一方、太鼓屋台は、神社を出て勝雄地区内を練りつがれます。午後5時に、太鼓屋台の宮入りに続き、神輿の宮入りで祭りは終了します。
2010年度は10月3日に行われます。ぜひお立ち寄り下さい。
(淡河八幡神社へは、バス停「八幡前」から徒歩直ぐ)
歳田神社本祭り
淡河はかって「泡河湖(アワガコ)」という大きな湖だった という伝承があり、これが干拓されて、 現在の淡河ができたといわれています。 歳田神社は、奈良時代末期に湖が干拓された時、 水神を祀って建立されたといわれています。 歳田神社本祭りでは、天狗の面を着け、 鉾を持った猿田彦を先頭に、神輿と太鼓屋台が唄に合わせて村中を練り歩きます。
(歳田神社へは、「道の駅・淡河」から北東へ徒歩約7~8分)